ボルボ 240 フロントハブベアリング崩壊!!
2020.11.25更新
さて今回はボルボ240のフロントハブベアリングの修理です。
こちらのお車はものすごい異音がしたとの事でレッカーでのご入庫です。
フロントのハブベアリングが完全に崩壊してストラットのナックルにまで傷が付いてしまっている状態です。かなり危険な状態でしたね。
ホイールが付いている箇所をおおまかにハブと言いますが、その中に大きいベアリングが入っています。フロントのホイールの真ん中の蓋がしてある部分の中です。
240は調整式になっていてガタがある場合は締め付けて調整が必要になります。
ここの調整は締め付けすぎても緩すぎてもダメなので少しコツがいります。
締め付け過ぎるとベアリングが焼けますのでご注意ください。
グリスの不足、劣化、水の混入なども要注意。
ベアリングは定期的なオーバーホールが望ましいです。
当社ではハブを分解してひとつひとつ丁寧に洗って焼けがないか、転がして違和感がないか点検し丁寧にグリスアップして調整していきます。
その際ダメな場合は交換します。
当社の社長いわく、古巣のVOLVOでは当時ハブベアリングとブレーキキャリパーは車検ごとに分解清掃していたらしく新人時代いっつもこればっかりやっていたと。。。
さすがに車検ごとの頻度で今はやる必要はないと思いますが、それぐらい重要な箇所だとい言う事ですね。
当社ではなるべく整備履歴のわからない初めての点検のお客様などにはフロントハブのオーバーホールを進めてはいるのですが、予算のご都合や走行距離などで先送りする場合も多い箇所です。
当社で販売している240はほとんどの納車整備でやっている項目です。
今回は中古のストラット交換、ハブベアリング交換、傷ついたブレーキディスクの交換になってしまいました。
危険な目に遭わないためにも、高額な修理にならないためにも早めの整備が必要ですね。
なかなかご自分で見て判断できる箇所ではないですが気にしてみてください。
松川