さて今回はV70の2002年のノンターボ車の修理です。
今までディーラーで診てもらっていた車でオルタネーターのベアリングが逝ってしまいディーラーに運んだところ純正のオルタネーターが生産終了で修理不可との事で不動のままレッカーで当社にご入庫という。
オルタネーターは社外品ですぐに対応してベルトとともに交換完了して無事エンジン掛かります。電圧など測定、試運転して完了…!
と、思いきや工場内でいきなりエンジン不調に陥ります。
停車中アイドリングでDレンジにシフトを入れるとエンスト。
少しアクセル吹かしながらだと普通に進むけどアクセル離すとストンとエンスト。
故障コードは特になし。
でも何かアクセルを微妙に踏んだ時、ブレーキを踏んだ時の吸気(バキューム)の感じがおかしい気がする…。
なのでインテーク側のマニホールドGK、ダクトやバキュームホースなど念入りに調べて行きます。
すると、バキュームホースが網状の物で保護されているMAPセンサーの接続部のホースがポロッと!間違いなく、ここから余計な空気を吸ってエンストの原因になっていたと思われます。(オルタネーター交換時に触るところではないのであしからず)
SB系のNAのエンジンではエアマスとともにこのMAPセンサーで吸入量など色々と計測しています。こんな変な位置にあるのに重要なセンサーという…。
これを新品のホースに交換して完了。
簡単そうに見えますが…。
これ、おそらく普通のメカニックは感覚で感じることは出来ないとは思います。
ここが怪しいとかは経験や症状である程度はわかるとは思うのですが…
自分はなぜか吸気音や異音などの異常に気付ける過敏な感覚があるみたいで故障診断に役立ってます。(どや顔)
最近、ディーラーで断られた車がかなり多く入庫しています。
この車もすでに21年経過。
まだまだ乗れますように!
松川