久々の整備ブログ...
今日のネタは、ボルボ 940のB230エンジンに装着されているクランク角センサーに関して!
まあ、ボルボフリークな皆さんには説明する必要がないような定番故障メニューですが、
エンジンの回転数を計っている、このクランク角センサー、壊れるとエンジンがかからなくなります。
このセンサーが壊れるのは、大体皮膜が破れることによるものですが、
皮膜が破れただけでは、エンジン始動不良にはなりません。
条件的に、ヒーターバルブの漏れが重なるとエンジン始動不良になるんですね・・・
構図としては、まず劣化でクランク角センサーの皮膜が破れる、そこにヒーターバルブが破損、冷却水が「ポタポタ」垂れる
そしてセンサーにダメージ・・・エンジン始動できなくなる・・・みたいな感じです。
このクランク角センサーB230に使われていますので、240でも同じものですが、240はヒーターバルブの位置が違うため
あまりこのような症状が出ません。
(もちろんクランク角センサーの不具合が出ないわけではありませんが、冷却水がかかる構造ではないです)
写真はヒーターバルブとクランク角センサーの位置を表していますが、クランク角センサー付け根の配線劣化を良く注意してください。
っとは言っても、なかなか見えない場所にあるので、一般的にお客様がチェックするのは難しいですけどね・・・